エンジン、ミッションの考察
中古車を選ぶとき、エンジン、ミッションの状態も気になりますよね。 壊れかけているより、調子が良いものの方が、良いに決まっていますからね。 そんな中古車のエンジン、ミッションの状態を知ることが出来るのか? 考えてみましょう。
中古車のエンジン、ミッションの程度判断は難しい?!
中古車のエンジン、ミッションの状態を判断するのは、熟年されたメカニックでも、非常に難しいと思います。
調子が悪いエンジン、ミッションであれば、ある程度の検討はつきますが、通常そんな状態の車を、中古車屋さんは並べません。 と言うことは、「いつ調子が悪くなるのか?」「いつ壊れるのか?」を判断しなければならないのですが、機械ですので、いつ壊れるかなんて誰にもわかりません。
よく車検のあと、1ヵ月くらいでエンジンなどにトラブルが出ると、車検を担当した業者のことを、悪く言っている方がいますが、たいていの場合その行動は間違えです。1ヵ月後に、このテレビは音が出なくなります。
来週には、この冷蔵庫冷えなくなります。
こんなことを教えてくれる電気屋さん、いないですよね?! 教えてくれるわけがありません。 だって、わからないですから・・・。
正確に言えば、わかりにくいのですよね。 ある程度の兆候が出れば、どの部品が悪いなど判断がついて、未然にトラブルを防げますが、通常何の兆候も出ていないときに、いつ壊れるかなんて、誰も判断できないですからね。
電気製品も、車も、その他の物も、一緒だと思います。 なので、ずっとトラブルなく乗れる車を判別することは、通常不可能に近いのです。
もちろん、既に不調の兆候が出ているエンジン、ミッションであれば、私達が気が付かない程度でも、メカニックはある程度見抜いてしまいますよ。
わかる範囲をチェック? でも、最後は・・・
程度を見るのが難しい、中古車のエンジン、ミッションですが、自分で確認できる範囲は、しっかりチェックしておきましょう。
まずは、整備記録簿を確認する。 オイル交換が定期的におかなわれていたかなど、車のある程度の歴史がそこに書いてあります。 整備がどこで行われたかも書いてあるので、参考にすると良いと思います。
例えば、ディーラーで車検整備を行っていたか。 民間の整備工場で行っていたか。 いつも同じお店で整備されていたか。 毎回違う場所で、整備されていたか。 などです。
毎回違うところで、整備されていた場合は、あまり良い兆しではないと思います。 行きつけのお店がない、その車は良いお店に巡り合っていなかった。 そう言えますからね。 医者と同じで、行きつけがあった方が、車も良いです。
整備記録を見れば、前オーナーの車への扱いもわかると思います。 定期的にオイル交換、点検などをしていなければ、調子が悪くなる、壊れる可能性は高いですからね。
ちなみに、整備記録簿なしは、購入には厳しいかな?! いろいろな意味で、判断つけるの難しくなります。
もうひとつオイルネタですが、オイルを入れる場所のキャップを外して、中をのぞいてみると言う方法があります。 のぞいて見える金属部分が、きれいか、汚いかで、ある程度判断できます。 少しキツネ色に汚れているのはOKですが、真っ黒になっているのは、オイル交換がされていなかった証拠です。
ただし、店頭に並んでいれば、賢い中古車屋さんは、その辺はしっかり対策済みですので、参考程度にしかなりませんけどね。
オイル以外では、エンジンの音を聞くのも有効です。 エンジンの音で、エンジンの調子を伺うわけですが・・・。
あまりにも酷い異音でもしてないと、我々には判断できません。 これも、判断の材料にするには、厳しいですね。
最終的に、記録簿以外は判断が出来ないと考えると、行き着くところは保証です。 エンジンや、ミッションなどの機械類は、保証に頼るのが、一番賢いと思います。
結局ディーラー?
って、なりそうですが、良いお店を、がんばって探せば、選択肢はディーラーだけではなくなると思いますよ。 信頼のできる中古車屋さん探しから、がんばってみてください。